小林麻利子
皆さんは、生理期間中の入浴はどのようにしていますか?
経血が気になって、湯船に浸かるのはちょっと・・・と思っている方も多いかもしれません。
私自身は、普段と変わらず、湯船に浸かるようにしています。正しい入浴をおすすめするのは、それが良質な睡眠に繋がるから。睡眠により、免疫もつき、疲れやすさや体のリズムの変化にも上手に向き合えるようになります。
今回は、気にしている方も多い、生理中のお風呂の入り方についてご紹介します。
「生理中、湯船に浸かりますか?」とアンケートをとったところ、約7割が湯船には浸かる。約3割の方が浸からないという回答でした。
(@marikokobayashi.flura 小林麻利子Instagram 2019年アンケートより)
湯船に浸かっていない派の理由では、「血が流れ出てしまうかもしれない」「家族が気になる」などがあげられました。いつもは湯船に浸かっているけれど、生理中は控えているという方もちらほら。
生理中に限らず、湯船に浸かることは、カラダのリズムを整えるためにも良い役割を果たしてくれます。
特に、生理が始まると基礎体温が下がる「低温期」の状態になります。体温が下がることで、末端血流も滞りがちなので、生理痛や経血量など、生理中のトラブルにつながることも。しっかり温めて、ほぐし、巡らせてあげましょう。
まずは、肌を洗浄します。特に生理中のデリケートゾーンは、いつもより過酷な状態にあり敏感なので、専用のソープなどで洗いましょう。洗い方については、次回お伝えしたいと思います。
湯船での経血漏れが気になるというお悩み。実は、お湯に浸かっている間は水圧の関係で流れることはありません。経血漏れを体験している方は、お湯の中でではなく、湯船の出入りのときが多いのではないでしょうか。
湯船に入るときに、漏れてしまうかもと心配な場合は、尿を止めるように、骨盤底筋群にきゅっと力を入れます。
力の入れ具合がわからない方は、トイレで尿を止めてみてください。あの感覚です。
温度は、40度以下を目安にし、10分から15分ほど温まりましょう。身を任せるようにリラックスしてください。
おすすめは、高濃度の炭酸タイプの入浴剤。血流をよくし、温まるのを促進してくれます。
入浴し、深部体温を高めることは、良質な睡眠への準備にも繋がります。また、下腹部の血流をよくすることで、生理痛の改善も期待できます。
お湯から出るときも、骨盤底筋群に力を入れると、経血漏れを防げます。
それでも心配な方は、手のひらで受け皿にするのもいいでしょう。
生理中に限らず、入浴はおすすめしたいのですが、どうしても体調が優れない、疲れている、家族が気になるときなどは、洗髪中に足湯をするだけでも体が温まるのでおすすめです。
指先を伸ばすことができる洗面器に足首まで浸からせ、洗髪時は背中側からシャワーでお湯を当てると、効率的に温められますよ。
生理中は眠くなることがあったり、月経周期により、肌や睡眠などに影響を感じる方も多いと思います。
実は、特に入浴を大切にしてほしいのが、月経前の高温期です。通常、睡眠により深部体温が下がります。入浴により抹消血管の血液循環が良くなることで、入浴後に血液からの熱放散が効果的に行われるようになり、深部体温がスムーズに下がることが促されます。このことが快適な入眠につながると考えられています。高温期は、体の内側の深部体温が夜寝る前に通常より下がりにくいため、睡眠ホルモンのメラトニンも少なくなるため、よく眠れない可能性があります。
ご自身がいま、どの周期にいるかによって、入浴や睡眠を見つめ直すと、体調や肌にも変化をもたらしてくれると思います。無理なく、月経リズムに寄り添って生活してみましょう。
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