category_tag_icon

小林暁子

【腸のヒミツPart.2】「腸」が変わるとこんなに違う!5つのこと

小林暁子

⼩林暁⼦(こばやし あきこ)
医師/医療法⼈社団 順幸会 ⼩林メディカルクリニック東京院⻑
順天堂⼤学医学部を卒業後、同⼤総合診療科などを経て2012 年⼩林メディカルクリニックを開院。内科・⽪膚科・便秘外来・更年期外来など総合的な診療が多くの⽀持を得る。メディア出演多数。主な著書に『医者が教える最高の美肌術』(アスコム/2018)『⼥性の⾃律神経の乱れは「腸」で整える』(PHP/2018)など。

最近の研究では「腸」が⾷べ物の消化・吸収だけでなく、⽣命維持のためのさまざまな役割を担っていることが明らかになりつつあります。「腸のヒミツPart.2」では、「腸」の役割、そして「腸」の健康はどんなメリットにつながっているのかを聞きました。お話を聞いたのは、便秘外来でも有名な⼩林メディカルクリニック東京院⻑ ⼩林暁⼦先⽣です。

健康を⽀える「腸」の役割

キャプション画像

⼩林メディカルクリニック東京院⻑ ⼩林暁⼦先⽣

「腸」といえば「胃で消化された⾷べ物から必要な栄養素や⽔分を吸収する臓器」というイメージがあるかと思います。もちろんそれは正解ですが、それは「腸」の働きの⼀部にすぎません。

――「腸」には消化・吸収以外にどのような働きがあるのでしょう。

ウイルス・細菌から体を守る

「腸」が持つもう⼀つの顔、それは外敵から体を守る「免疫」です。意外に思うかもしれませんが、免疫細胞の多くは腸に存在しており、体に⼊ってきたものが外敵か否かを判断する砦として機能しているのです。そのため、⾵邪やインフルエンザなどの感染症や、⾃⼰免疫疾患などと「腸内環境」の関係が盛んに研究されているのですよ。

肥満やうつにも関係!?

さらに腸は「第2の脳」と呼ばれるほどメンタルとも深い関わりを持っています。よくストレスがかかる場⾯でお腹が痛くなることってありますよね。反対に、腸内環境が乱れはと脳内のホルモン分泌にも影響を及ぼすことが分かっています。

このような「腸内環境」と脳との密接な繋がりは「脳腸相関」と呼ばれ、うつ病や⾃閉症との関係が⽰唆されています。また、アメリカの研究によれば、肥満や⽣活習慣病になる⼈には共通の「腸内細菌」が存在することなども明らかになってきました。

――「腸」は世界の研究者が注⽬するホットな分野なのですね。

「腸」で変わる5つのこと

キャプション画像

――腸内環境が整うとどのような「いい変化」がありますか?
患者さんを⾒ていても、⼼⾝ともに元気になり、いろいろなことへの意欲が増す様⼦を⽬の当たりにしています。「腸内環境」を整えることでどのような変化が望めるのか、次にまとめています。

メリット1 肌がきれいになる

腸内環境は肌表⾯への影響が強いと⾔われています。お通じが滞ると、腸の中では腐敗が起こり炎症物質が⽣まれます。それによって肌荒れや吹き出物といった肌トラブルが起こりやすくなるのです。反対に腸の調⼦が良くなると、肌の保湿⼒が⾼まり、肌⾊も明るくなります。

メリット2 太りにくくなる

腸内環境が乱れると便秘になりやすく体を動かすのもおっくうに。⼀⽅で腸内環境が良好だと意欲が増し体を動かす元気が出るという好循環に⼊りやすくなります。また、腸内でよい働きをする腸内細菌は「短鎖脂肪酸」という物質を⽣み出し、全⾝の代謝を⾼めて太りにくくメタボになりにくい体を作ります。

メリット3 ⼼が元気になる

腸内環境が悪化すると、ストレスに弱くなり落ち込みやすくなる傾向があります。腸と脳は⾃律神経を介して密に関わり合っているため、腸の状態が良くなるのに伴いメンタルも安定する傾向があります。

メリット4 感染症にかかりにくくなる

腸の表⾯には、外から体内に侵⼊したウイルスや細菌を迎え撃つ「lgA 抗体」などの免疫部隊が待機しています。腸内環境が整うと、これらの免疫システムがつねに正常に働くので、⾵邪などの感染症にかかりにくくなります。

メリット5 アレルギー症状が軽減する

腸内環境と肌のバリア機能との研究も進んでおり、腸内環境とかゆみなどのアレルギー症状との関係性が⽰唆されています。

「腸活」で不調を克服しよう

キャプション画像

――意外なのですが、先⽣ご⾃⾝も、便秘症だったそうですね。

20 代半ばから後半までは慢性の便秘症で、刺激性の下剤が⼿放せない状態でした。肌荒れもひどく、疲れやすく、冷えやすく、眠れない――まさに不調の嵐で、医者なのにこのままやっていけるのだろうかと悩んでいました。

当時、夫(順天堂⼤学医学部の⼩林弘幸先⽣)が便秘外来を設⽴し、私もともに学びながら、腸内環境を改善するために乳酸菌や⾷物繊維をとりはじめたのです。すると、便秘はもちろん体調が変わり、肌の状態も良くなり、冷え症も治りました。

今では、体⼒は20 代のときよりもあると実感しますし、疲れても寝れば治ります。気分の浮き沈みもなくなりました。腸は全⾝の健康を⽀えている⼤切な臓器。お若い⽅も、今から腸を⼤切にケアすることによって40代、50代以降も元気に過ごしていけると思うのです。

⾃分⾃⾝で実感したことだからこそ、皆さんにももっと「腸」を気にかけていただきたい。その想いから、腸内環境を整えるメソッドを「腸活」としてお伝えしているんですよ。

――そうだったのですね。それでは、腸内環境を整える「腸活」の⽅法について具体的に教えてください。

▼【腸のヒミツPart.3】へ

【腸のヒミツPart.3】「腸活」で美と健康を⼿に⼊れよう

    小林暁子

    16262VIEWS

    ▼関連記事をチェック♬

    【腸のヒミツPart.1】あなたの「便秘」はどこから?

      小林暁子

      30124VIEWS

      #腸のヒミツ

      #腸活

      投稿ID:4546