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桑原靖

足の専門クリニックで検診を受けてみた!

歩ける「足」をつくるには?

桑原靖

足のクリニック表参道 院長。埼玉医科大学病院形成外科に入局し、創傷治癒学、難治性創傷治療を先行し、形成外科外来医長、フットケア担当医師を務める。2013年に日本初の足専門クリニック「足のクリニック」を開設。アメリカのポダイアトリー(足病学)に基づき、形成外科、整形外科、皮膚科、リウマチ科など、各分野の専門医によるチーム医療で足の総合診療を実現。
https://ashi-clinic.jp/

前回、足のトラブルがなぜ起きるのか、そのメカニズムを足のクリニック表参道の桑原靖先生に伺いました。そして今回は、これからウォーキングを始めようと考えている編集Mが、初めて足の検診に行ってきました。なんとなく気にはなっていたものの、しっかり向き合うことがなかった足のトラブル。触診やレントゲンでわかったトラブルの原因とは!?

▼前回の記事はこちら

歩く前に「足」の健康度をチェック!

    桑原靖

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    教えてくれたのは桑原靖先生

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    初めて足専門のクリニックを受診

    「右足の親指の変形が気になるものの、特に痛みもないのでそのまま放置していた」というM。以下の悩みを先生にぶつけ、さっそく検診をスタート!
    【編集Mの足の悩み】
    ・歩くとすぐ疲れる
    ・長時間歩くと、足指の付け根が痛くなる
    ・靴の裏を見ると、右足ばかりすり減っている
    ・右足の親指の付け根が変形している

    まずは先生が足を触ってチェック

    まずは椅子に座って足を触診。足裏を押したり、指や足首を動かしたりしてチェック。次に膝を立てて座り、膝の高さに左右の違いがあるかも確認します。

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    「右と左の足の形に差がありますね。右足の5本指の付け根を結ぶアーチが、押しつぶされて下がっています。アーチがゆがむことで足の内側に荷重が偏っています」(桑原先生)

    足のレントゲンを撮影

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    立って足に体重をかけた状態で真正面と真横から撮影。足を構成する骨が、どのような形になっているか、はっきりとわかります。
    「レントゲンで見ても、右の親指の付け根にある『MTP関節』という関節に過大な負荷がかかっています。できるだけ痛みを感じないように関節が外へ外へと張り出している状態ですね」(桑原先生)

    ほかにも、症状に応じてさまざま検査が。自分が普段履いている靴で、普段の歩き方を理学療法士がチェックしたり、足裏のどこに重心を置いているかをチェックする荷重検査など行います。

    診断結果は外反母趾と判明

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    「もしかして?」と外反母趾を疑っていたMでしたが、結果を聞くと……。

    「はい、正式に外反母趾ですね。その原因は、足のアーチの崩れによるもの。外反母趾はそのように崩れていくであろう骨格構造の遺伝が大きく影響します。また、骨をつなぐ靭帯の強さや筋肉のつき方、関節の柔軟性なども遺伝的な影響が大きく、外反母趾の発症に大きく関与していると考えられます」(桑原先生)

    さらにこれまで積み重ねた生活習慣や加齢にともなう柔軟性や筋力の衰えも加わり、外反母趾は放っておくと関節が完全脱臼してしまうそう。
    悪化を防ぐ決め手は、足のアーチを整えることだと言います。

    正常な足のアーチを取り戻す3つのポイント

    足の変形をこれ以上悪化させず健康的に歩くためには?
    桑原先生に足のアーチを取り戻すための3つの方法を聞きました。

    ①下肢のストレッチする

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    足裏に偏った荷重をかけないよう、股関節、膝関節、足関節、足指の付け根の関節の柔軟性を高めておきましょう。各関節をゆっくり曲げ伸ばす、足の指でタオルをつかむなどの簡単なトレーニングを行い、日頃から関節を意識して動かすといいでしょう。

    ②正しい靴を選ぶ

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    正しい靴は足のケアの基本。まずは今履いている靴の見直しをしましょう
    理想の靴の基本は、かかと、足指のつけ根、足の甲が自分の足にしっかりフィットし、靴のなかで足がぐらぐらと動かないこと。つま先は1cmほど余裕があるといいでしょう。スニーカーは、かかとでトントンと床をたたくようにしっかり固定させてから、靴ひもを締めるようにしましょう。またヒール靴は、足が前にずれ込んでつま先などに負担がかかるので、高さは4cm以下が理想的です。

    ③インソールを使う

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    崩れてしまった足アーチを支えるには、インソールで補正をすることが理想的。足のクリニック表参道では、足の状態に合わせてオーダーメイドで作ることもできます。体重がかかった状態でも理想的な足アーチ形状を保つことができるように、硬い素材を使います。
    長い間痛みが取れないなど症状が強い人は、足の専門医とよく相談して治療方針を決めることをおすすめします。

    ==
    健康のためにウォーキングを始めるならば、まずその前に歩く土台=足の健康を見直すのがマスト。
    足の健康に整えて、楽しく歩いて、より美しい体を手に入れましょう!

    ▼今日はどれくらい歩いてる?毎日の歩数きろくはコチラ

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    出典:finc://mypage/steps

    text:Rie Tanaka

    #ウォーキング

    #足の健康

    投稿ID:4557